なぜ、あなたの会議は動かないのか。
「また、この話か…」とため息をつく、結論の出ない会議 。
部門間の利害がぶつかり合い、前に進まないプロジェクト 。
そして、多様な意見が紛糾し、炎上しかねない住民説明会や関係者との交渉 。
多くの組織人、特に地域のためにと奮闘する方々が、こうした「見えない壁」に日々直面しています 。
私たちは、これらの問題は、あなたの能力不足が原因ではないと考えています。
それは、社会が複雑化し、ひとつの正解がない時代に、「人と人との集まり」そのものを、どう創造的に動かしていくかという、根本的な羅針盤が共有されていないからです。
私たちが提供するのは「知識」ではなく、現場で使える「知恵」。
本講座でお伝えするのは、本を読めば手に入る、ありきたりな「知識」や表面的なテクニックではありません 。
私たちが提供するのは、講師自身が、行政という「修羅場」で体得してきた、生きた『知恵』です 。
法律、予算、そして多様な人々の想いが複雑に絡み合う、都市計画や自治体合併の最前線 。
そこでは、毎回状況が異なる「一期一会」の合意形成が求められます 。
このような予測不能な現場で本当に頼りになるのは、小手先のテクニックではなく、どんな状況でも応用が効く「原理原則」に裏打ちされた、物事の本質を見抜く力です 。本講座では、その『知恵』を、講師の思考プロセスを追体験するリアルなケーススタディを通じて、皆様にインストールします 。
活気ある「集い」が、現実の「まち」を彩る。
私たちは、こう信じています。
一つひとつの会議が、一つのチームが、活気に満ちた創造的な「集い」となること 。
その成功した無数の「集い」の集合体である企業や組織は、やがてその活気と創造性をもって、現実の「まち」そのものを彩り、豊かにしていく力になるのだ、と 。
ファシリテーションとは、単なる会議術ではありません。
それは、目の前の「集い」を、より良い未来を共創するための「小さなまちづくり」へと昇華させる技術です。
あなたの熱意と使命感が、組織を、そして地域を動かす確かな力に変わる。その第一歩を、私たちと共に踏み出しませんか。
行政の「修羅場」で磨かれた、合意形成の3つの鉄則
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鉄則1:「手法」から「原理原則」へ
会議を活性化させるための特定の手法や、意見をまとめるためのフレームワークを学ぶことはもちろん有効です 。しかし、現実は教科書通りには進みません。一つとして同じ状況はない「一期一会」の合意形成の場において、手法だけに頼るアプローチは、予期せぬ事態に弱く、応用が効かないのです 。
本当に必要なのは、どんな状況でも柔軟に対応できる、揺るぎない「原理原則」を深く理解することです 。なぜ対立が起きるのか、どうすれば人は安心して本音を話せるのか、その本質を掴むこと。私たちは、この応用の効く『知恵』の習得を最も重視します 。 -
鉄則2:「社内調整」から「多元的ステークホルダーの合意形成」へ
多くのファシリテーション研修は、主に「企業内」の会議運営や、比較的利害の近いチーム間の調整を想定しています 。しかし、皆様が直面する現実は、もっと複雑ではないでしょうか。
市民、企業、NPO、議会、そして複数の行政部門。時には、その利害が真逆である相手とも、一つのゴールを目指さなければなりません 。講師が経験してきた「自治体合併」や「広域連携」といったプロジェクトの複雑性は、企業の組織再編をも超えるほどのものです 。
この、極めて難易度の高い環境で磨かれた合意形成の技術は、皆様が現在抱えている社内外の調整業務を、より高い視点から俯瞰し、乗り越えるための強力な武器となります 。 -
鉄則3:「会議進行」から「事業全体の推進力(ガバナンス)」へ
ファシリテーションの役割を、単に「会議を時間内にうまくまとめること」だと捉えていては、本質を見誤ります。それは、プロジェクトという航海の、ほんの一部分に過ぎません。
真のファシリテーションとは、プロジェクト全体のプロセスをデザインし、管理する、いわば「事業の推進力(ガバナンス)」そのものです。法的・政治的・予算的といった厳しい制約 の中で、数十年先を見据えた持続可能な価値 を生み出すために、誰を、どのタイミングで巻き込み、どのようなプロセスで意思決定へと導くのか。その全体像を設計し、実行する能力が問われます。
この講座が目指すのは、単なる会議の進行役の育成ではありません。多様な主体を結びつける「橋渡し役」となり、プロジェクト全体を成功へと導く「中立的な調整役」としてのリーダーを育成することです 。 -
セミナーのコンセプト
コンセプトは「実戦知のインストール」
本セミナーは、単にスキルを「学ぶ」場ではありません。
講師が行政の最前線で培ってきた、生々しい経験と知恵を「インストール」する場です。
リアルなケーススタディ
講師が実際に直面した「失敗事例」「成功事例」を基に、貴社の課題に合わせたケースを作成。教科書には載っていない現実の複雑さと、その打開策を学びます。
プロセスを追体験
「なぜ、あの時あの決断ができたのか」「どうやって反対勢力を巻き込んだのか」といった思考プロセスを追体験。判断の決め手となる視点や着眼点を体得します。
応用力の徹底強化
貴社の具体的なプロジェクトや課題を持ち寄り、講師と共に解決策を探る超実践的ワークショップ。理論だけでは得られない、現場で即使える知恵を習得します。 -
貴社にもたらされる具体的な成果
このセミナーが、貴社の「組織能力」をこう変える
01.戦略推進力
・部門横断プロジェクトの加速
複雑な利害を調整し、全社最適のゴールへ導く
・新規事業・イノベーションの創出
多様な知見をぶつけ合い、新たな価値を創造する「場」をデザイン
02.意思決定の質とスピード
・会議の生産性向上
結論の出ない会議を撲滅し、時間を創出する
・質の高い合意形成
参加者の納得感を醸成し、決定事項への強いコミットメントを引き出す
03.人材・組織文化
・次世代リーダーの育成
権限によらず人を動かす、本物のリーダーシップを体得
・心理的安全性の高い文化醸成
若手からベテランまで、誰もが主体的に発言・行動できる組織風土を育む
組織の「OS」を進化させ、持続的な競争優位性につながります -
課題提起
こんな「見えない壁」に、お心当たりはありませんか?
多くの企業が、目に見えるスキル以上の根深い課題に直面しています。
会議の形骸化
• 議論が発散し、結局何も決まらない
• 立場が上の人ばかりが話し、若手の意見が出てこない
プロジェクトの停滞
• 部門間の利害が対立し、計画が前に進まない
• 社内外の関係者との調整が難航し、手戻りが多い
イノベーションの不発
• 新しいアイデアは出るが、実行に移す
推進力がない
• 多様な人材の知見を、組織の力として
活かしきれていない
これらの課題は、単なる「会議の進め方」を学ぶだけでは解決しません。
コンテンツ
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自治体向け実践型
ファシリテーションセミナー - ご提供できるセミナー・導入ケース

自治体向け実践型
ファシリテーションセミナー
- まちづくり
- 合意形成
- ワークショップ
なぜ「想い」が現場で空回りしてしまうのか?
地域や住民のために尽力しても、理想と現実のギャップに悩む声が増えています。
部署間の対立や内部調整が停滞し、プロジェクトの進行が妨げられている…。
住民説明会では反対意見が噴出し、時に個人攻撃にまで発展してしまう…。
どれだけ準備を重ねても、予算や施策への理解が上層部や議会から得られない…。
あなたも、そんな現場の「見えない壁」に悩まされていませんか?
現場で直面する3つの具体的課題
1. 結論の出ない内部調整会議
部署間の利害がぶつかり合い、ただ時間だけが過ぎていく。何度も同じ議論が繰り返され、疲弊感だけが残る調整の場。
2. 炎上リスクの高い住民説明会
反対意見が噴出し、時に人格否定のような言葉まで浴びせられる。熱意をもって準備しても想定外の展開に。
3. 新規事業の予算獲得の壁
どれだけロジックを尽くしても、上層部や議会には響かず、新規事業の予算が獲得できない。伝え方に課題があるのだろうか?
これらは、個人だけでは突破できない構造的な問題であり、このような課題に直面する自治体のリーダーが増えています。
本セミナーが目指すもの
本セミナーは、組織に貢献する「公的メリット」と、あなた自身の成長につながる「私的メリット」の両方を手に入れることを目指します。
公的メリット(大義名分)
合意形成力でプロジェクトを推進
複雑なステークホルダーとの議論をまとめ、計画通りに事業を進められる力を獲得します。
住民・行政の信頼関係強化
一方的な「説明」から、共に未来を創る「対話」へと転換し、信頼を構築します。
質の高い住民サービスの実現
多様な意見を引き出し、これまで反映されていなかった声も活かした真の地域貢献へと繋げます。
私的メリット(自己成長)
実務で活かせるポータブルスキル
どんな部署でも、将来のキャリア展開でも活かせる市場価値の高い専門スキルを習得します。
業務効率化とワークライフバランス
会議時間を30%削減し、慢性的な残業を減らすことでプライベートの時間を確保します。
「任せて安心」と評価される成長
困難な調整業務を乗り越えることで、組織内での評価を高め、自信を持って仕事に臨めるようになります。
対象者
本セミナーは、以下のような立場と課題意識をお持ちの方に最適です。
部署横断的な調整業務の担当者
自治体において、政策企画、総合計画、公民連携といった部署を超えた調整を担う中堅・管理職層の方。
理想と現実のギャップに直面している方
行政職経験が10年を超え、組織の構造的な課題や理想との乖離に悩む中堅リーダー。
合意形成スキルを高めたい方
「住民説明会の紛糾」や「部署間の対立」といった具体的な課題に対して、実践的な解決策を探している方。
キャリア成長に意欲的な方
自身の市場価値を高めるため、ポータブルな専門スキルを習得したいという強い成長意欲をお持ちの方。
特に「このまま行政運営を続けていくことに限界を感じている」リーダー層の方々に効果的です。
セミナーの3つの特長
他では得られない突破力と実践的な解決力を提供します。
1. 行政の最前線で培った“実践知”
地方自治体での戦略担当官としての経験から得た、企業研修では学べない生々しい知恵。法的・政治的・予算的制約の中で培われた本物の突破力を提供します。
2. 現場に伴走する共感力
上から目線の「べき論」ではなく、講師自身も同じ悩みを抱えた経験があるからこそ、深い共感と共に現場で本当に使える具体的な解決策を提示します。
3. 直面する課題に合わせた超実践型プログラム
公共施設再編計画や総合計画策定など、自治体の実際のシーンを想定したケーススタディとロールプレイング。明日から使える「武器」を持ち帰れます。
セミナーカリキュラム(Day1):【守り】組織内部の“壁”を壊す
内部調整の効率化と業務改善に焦点を当てた1日目のプログラムです。組織内の壁を壊すことで、会議時間を30%削減し、業務効率化とワークライフバランスの改善を実現します。
モジュール1:ファシリテーションの原理原則(午前)
なぜあなたの会議はうまくいかないのか? ファシリテーションの4つの基本スキル(場のデザイン、対人関係、構造化、合意形成)の本質を、行政の現場事例を通じて学びます。
モジュール2:縦割り組織の壁を越える会議術(午後①)
ケーススタディ形式で「次期総合計画策定に向けた部門間ヒアリング」を題材に、利害の対立を乗り越え、全部署が納得する結論を導き出すプロセスを体験します。「グランドルール」の設定など、明日から使える具体的な手法を習得します。
モジュール3:1on1ミーティングで部下を活かす技術(午後②)
若手部下の育成も重要なリーダーの役割です。部下の主体性を引き出し、チームのパフォーマンスを最大化するための、傾聴と質問のスキルを学びます。
セミナーカリキュラム(Day2):【攻め】多様なステークホルダーを動かし、成果を出す
この日は最も難易度が高い「外部との合意形成」に焦点を当て、プロジェクトを成功に導くスキルを徹底的に習得します。
モジュール4:住民説明会「炎上」回避の鉄則
ロールプレイング形式で「公共施設再編計画」をテーマに、様々なタイプの住民役との対話を通じて、反対意見の背景にある本音を引き出し、対立を共創へと変換する高度な対話術を体得します。
モジュール5:「伝わる」企画書で予算合意形成
新規事業の予算を獲得するための戦略的な資料作成とプレゼンテーションスキルを学びます。議論の可視化(ファシグラ)の基本も取り入れ、上層部や議会を納得させる伝え方を習得します。
モジュール6:現場に落とし込むアクションプラン策定
2日間で学んだことを自身の業務にどう活かすか、具体的な行動計画を作成します。講師からの個別フィードバックを通じて、実践への確信を深め、即時に活用できるノウハウとして定着させます。

ご提供できるセミナー・導入ケース
- 不動産会社のまちづくり担当の方へ
- まちづくりに関わる皆さまへ
- 都市計画法を学び、まちづくりや地域発展に役立つ知識と実務スキルを身につけるセミナー
導入ケース(架空シナリオ)
もし、貴社がこんな状況なら...
Case1:建設・不動産業界の企業様
課題:
大規模再開発プロジェクトで、行政の許認可が難航。一部住民の
反対運動も発生し、計画が停滞。
本セミナーの価値:
• 講師の行政プロセスへの深い理解を基に、効果的な折衝戦略を
立案。
• 住民との対話集会をファシリテートし、反対から「共創」へと
関係性を転換。
Case2:IT・製造業界の企業様
課題:
DX推進のため部門横断チームを結成したが、各部門の思惑が交錯
し、具体的なアクションに繋がらない。
本セミナーの価値:
• 「自治体合併」の経験を活かし、異なる文化を持つチームを統
合。
• 共通のビジョンを策定し、全員が当事者意識を持つためのプロ
セスをデザイン。
ご提供プログラム(例)
貴社の課題に合わせた完全カスタマイズプログラム
貴社の課題やご要望を深くヒアリングし、最適なプログラムを設計します。
【基本モジュール】
Day1:実践的ファシリテーションの原理原則
• 行政の現場から学ぶ「場のデザイン」「構造化」「合意形成」の本質
• ケーススタディ:「なぜ、あの再開発計画は成功したのか?」
【選択モジュール(応用編)】
A. 戦略的意思決定コース
対象:経営層、事業部長
内容:大規模プロジェクト、M&A後の組織統合
(PMI)など、全社を巻き込む意思決定のファシリテーション。
B. 部門横断プロジェクト推進
対象:ミドルマネージャー、PJリーダー
内容:技術部門 vs 営業部門など、利害の異なるチームをまとめ、成果を出すための実践的スキル。
C. 対外交渉・ステークホルダー
対象:営業、広報、渉外担当
内容:行政、顧客、地域社会など、社外の関係者との信頼関係を構築し、協働を促す交渉・調整術。
料金
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セミナー
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各種セミナー応相談
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